テキストサイズ

不器用なタッシュ

第5章 『 好き 』?

約3年半前

お互い結構忙しくて、中々ゆっくり会えなくなっていた。


どうせ会うなら、色々話せた方がいいと思ってたせいか、香織の「ご飯だけでも」とのメールとかは返さないでいた。


気を使ってくれてるのは分かるから、だったらマッタリ会いたいじゃん!


少し顔が見たいだけなんて、乙女の気持ちを全然理解してなかったから、一言メール返せばいいだけなんてのも、解ってなかった。


付き合い始めて半年…俺には新記録だった。


それだけでも、凄い嬉しかった。


反面、やっぱり『嫌い』って言われる恐怖感が付きまとう。


香織に言われたら…どうなるんだろうか俺…。


いつもの如く『やっぱり女なんて』で、済むのか?


香織が毎回言う『好き』が安定剤の様になる。


だけど、俺が『好き』って言ってない事なんて、気にも止めてなかった…。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ