
不器用なタッシュ
第9章 霹靂
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「では…なるべく早々に動いて行ける様に掛けあってみますので…」
「有難うございます!今後とも宜しくお願い致します」
「宜しく…お願いします…」
取り引き相手に、辻さんと一緒に深々と頭を下げる。
相手が出て行くのを見送ると
「はぁ~!須永くんお疲れ様!中々感触を良さそうだったね!これなら海外進出も順調に進むかもしれないなぁ!ホッとしたらお腹空いたよ!須永くん良かったら一緒にご飯でも…」
「すみません…急ぎで仕上げたい作品があるんで、帰っていいですか?」
取引が順調に終わってご満悦な辻さんの話を遮って、俺はもう帰ろうとしていた。
「え!?また何か応募するの?」
「違いますけど…海外進出の為にも仕上げておきたいので…」
辻さんは、そんな俺の言葉を鵜呑みにして
「そっか!凄いね!なんて意欲的なんだ!本当に須永くんを専属にして良かったよ~南さんなんかね…」
「すみません…急ぐんで…失礼します…」
「えっ!あっ?須永くぅ~ん!」
正直嘘だが、辻さんの長話に付き合ってる余裕はない…。
建物の出口に向かいながら携帯を確認する…
香織から連絡は…
一件も入って無かった…。
「では…なるべく早々に動いて行ける様に掛けあってみますので…」
「有難うございます!今後とも宜しくお願い致します」
「宜しく…お願いします…」
取り引き相手に、辻さんと一緒に深々と頭を下げる。
相手が出て行くのを見送ると
「はぁ~!須永くんお疲れ様!中々感触を良さそうだったね!これなら海外進出も順調に進むかもしれないなぁ!ホッとしたらお腹空いたよ!須永くん良かったら一緒にご飯でも…」
「すみません…急ぎで仕上げたい作品があるんで、帰っていいですか?」
取引が順調に終わってご満悦な辻さんの話を遮って、俺はもう帰ろうとしていた。
「え!?また何か応募するの?」
「違いますけど…海外進出の為にも仕上げておきたいので…」
辻さんは、そんな俺の言葉を鵜呑みにして
「そっか!凄いね!なんて意欲的なんだ!本当に須永くんを専属にして良かったよ~南さんなんかね…」
「すみません…急ぐんで…失礼します…」
「えっ!あっ?須永くぅ~ん!」
正直嘘だが、辻さんの長話に付き合ってる余裕はない…。
建物の出口に向かいながら携帯を確認する…
香織から連絡は…
一件も入って無かった…。
