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不器用なタッシュ

第10章 鎖

日曜なのもあってか道も少し混んでいて、アウトレットモールに着いたらお昼時で腹が減った。


「取り敢えず飯でも食わね?」


「うん!」


モールに着いたのもあってか、香織は穏やかな表情になってきた。


レストラン街で、適当に早く入れそうな店に入る。


ランチメニュー頼み、食べながら香織にイタリアに向けての説明をしていく。


一通り話を聞いた香織は


「因みになんで、イタリアなの?」


それを聞くのか?


少し、冗談めかしに…


「パスタ旨そうじゃねぇ?」


「そんな理由!?」


んな訳ねぇだろ!!


「…香織、イタリア語勉強してたし、いいじゃん!トランスの取引先があるんだよ。だから住まいも間借り出来るしさ!」


「あっ取引先か…なら分かるわ」


なんだよ…
もっと喜ぶかと思ったのにさ…。


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