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不器用なタッシュ

第3章 高校時代

「でも…実物見ると、軽そうには見えないよね…。寧ろ奥手そうなのに…見掛けによらないの?」


「いや!こいつは、奥手だよ!」


安岡が急に、口を挟む。


「おい!何だよ。」


「へぇ~噂は何で?」


土屋は、興味津々だった。


「何故かモテ期なんだけど、女運がないの!あと、かなり屈折してる!」


「安岡!」


初対面のそれも交際申し込みに来てる奴に、そんな説明ありかよ!


「ぶっ!面白いわね!正にアーティスト気質なんだぁ~!」


「はぁ?」


大丈夫か、この女?


「取り敢えず、支障なければ付き合わない!絵の話は、熱く語り合えるよ!」


気丈な顔が、更に挑戦的に見える…何より。


『ナイフみたね…。』


その言葉が、胸に刺さった。


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