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不器用なタッシュ

第12章 時限爆弾設置

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時間は17時になろうとしていた。

コンコン――――


部屋のドアがノックされると

「お客様…クリーニングが仕上がりました」

ホテルマンが香織の服を持ってきた。


「はいはいっと」


ラフにシャツを羽織った俺は部屋のドアに向かって行く。


「お待たせしました。こちらで、大丈夫でしょうか?」


「あっ、は~い。ありがとう」


綺麗に仕上がったクリーニングを香織の寝ているベッドに持って行ってやる。


散々イカされた香織は、力尽きたようにぐったりと横たわっていた。


「香織~クリーニング出来たぜ!」


最初はあんなに抵抗していたのに、最後は従順だったな。


お互いの汗と体液が入り混じった独特の臭いと跡が、俺の五感を満足させる。


虚ろな目で俺を見る香織に、笑いかけながら問いかけた。

「大丈夫?」


――――じゃない…よな。

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