
不器用なタッシュ
第12章 時限爆弾設置
息が掛かる距離で香織に問いかける。
「香織…気持ち良かった?」
「くっ…!」
途端、香織は息を飲み、瞳の絶望的な色を表す。
笑顔を浮かべなくなった香織に、胸の痛みはもう疼かない。
鮮やかな色を落としてくれた香織の気持ちの筆が分からなくてなるほど、俺の中は真っ暗に染まっていたから――――。
「服、着る?」
「う…ん…」
「あっ!これ外さないと、着れないか…」
着替えたくても出来ない香織に、俺は態と新たな痛みを刻み付けていく。
手首を拘束していた布を解くと、手首には抵抗をしただけの痕が赤く彩っている。
「痛かった…?」
「…平気…」
でも、香織は泣きそうだった。
「下に車持って来とくよ…降りて来られる?」
「……」
「待ってるよ」
無言の香織に独り言のように話し掛け、再び軽くキスをする。
香織に穏やかに微笑かけて、駐車場に向かうのに部屋を出た。
「香織…気持ち良かった?」
「くっ…!」
途端、香織は息を飲み、瞳の絶望的な色を表す。
笑顔を浮かべなくなった香織に、胸の痛みはもう疼かない。
鮮やかな色を落としてくれた香織の気持ちの筆が分からなくてなるほど、俺の中は真っ暗に染まっていたから――――。
「服、着る?」
「う…ん…」
「あっ!これ外さないと、着れないか…」
着替えたくても出来ない香織に、俺は態と新たな痛みを刻み付けていく。
手首を拘束していた布を解くと、手首には抵抗をしただけの痕が赤く彩っている。
「痛かった…?」
「…平気…」
でも、香織は泣きそうだった。
「下に車持って来とくよ…降りて来られる?」
「……」
「待ってるよ」
無言の香織に独り言のように話し掛け、再び軽くキスをする。
香織に穏やかに微笑かけて、駐車場に向かうのに部屋を出た。
