
不器用なタッシュ
第13章 奪回
「俺?俺の何か相談してたの?」
「あ…いや…別に…」
タイミング良く信号が赤になり、混み合っている交差点で車が停まる。
香織が俺のことで小田切に相談いた事実に笑いが込み上がってきた。
「俺のことで悩んで、小田切に相談したの?」
「あ…」
香織は自分でも驚いたのか、目を見開き言葉を失っている。
結局、香織は俺のことを考えてたんだな…。
信号は青に変わって、周りの車の動きに合わせてアクセルを静かに踏み込みながら思い出す。
アイツは初めて俺が現れても、動じる様子がなかった。
『おい!須永くん!』――――。
「だから、アイツ俺の名前知ってたんだ…」
ざまぁ見ろ…。
香織は気付いていないかもしれないが、小田切は香織のことを好きだろう。
一緒に住むまでして好きな女から、他の男の話を聞かされるなんてな。
そりゃぁ小田切だって、簡単には香織に手を出せないだろう。
胸の中で真っ黒に渦巻いていた気持ちが少し軽くなっていく。
テンションが一気に上がった俺を香織は訝しげに見ていた。
「あ…いや…別に…」
タイミング良く信号が赤になり、混み合っている交差点で車が停まる。
香織が俺のことで小田切に相談いた事実に笑いが込み上がってきた。
「俺のことで悩んで、小田切に相談したの?」
「あ…」
香織は自分でも驚いたのか、目を見開き言葉を失っている。
結局、香織は俺のことを考えてたんだな…。
信号は青に変わって、周りの車の動きに合わせてアクセルを静かに踏み込みながら思い出す。
アイツは初めて俺が現れても、動じる様子がなかった。
『おい!須永くん!』――――。
「だから、アイツ俺の名前知ってたんだ…」
ざまぁ見ろ…。
香織は気付いていないかもしれないが、小田切は香織のことを好きだろう。
一緒に住むまでして好きな女から、他の男の話を聞かされるなんてな。
そりゃぁ小田切だって、簡単には香織に手を出せないだろう。
胸の中で真っ黒に渦巻いていた気持ちが少し軽くなっていく。
テンションが一気に上がった俺を香織は訝しげに見ていた。
