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不器用なタッシュ

第3章 高校時代

土屋とは、世間の浮かれ気味のイチャイチャするような事はなく、メールの内容も絵に関わる事ばかりだったけど、割りと等身大でいられるから楽だった。


キスとセックスは、どちらかしたい時に相手に伺いを立てるが、大抵は土屋の気分次第。


俺自身、そんなガッツク気もなかった。


回数を重ねたら、身体的には気持ち良さは解ってきた感じがした。


ただ…『好き』って程の愛しさとかは、まだ解らない…。


一応、付き合い始めて3ヶ月くらい経った頃、土屋の誕生日が近付いた。


とりあえず


「何か欲しいのある?」


「マネキン!」


「はぁ?マネキン!」


「そう!部屋のオブジェにしたいかなぁ~。」


マネキン…幾らだ?


てか、売ってんの?


それから俺は、何故か夢中でマネキンを探してしまった。

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