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不器用なタッシュ

第3章 高校時代

『本気』…って、どうなったら、そうなの?


「分かんね~。」


一言放つと安岡は、ガックリと肩を落として


「分かる努力しろよ~!」


ムッとした俺は


「分かる努力って何だよ?だったらオマエの言う『好き』とか『本気』ってなによ?」


「興味持ったりするとドキドキ、ワクワクするだろ!でも、それにさぁ彼女が笑顔にズキュンとか、喜んでる顔見たいとか、寝ても覚めても頭に浮かんでキュンキュンするとかさぁ~!」


安岡は、凄い熱く語るが


「擬音、多すぎだよ。」


「突っ込むところが違うだろぉ~!」


何でもコイツそんなに、必死なんだろうか?


「あのさぁ~土屋だって、俺の事好きかはまだ、分からないみたいなのに、焦る必要なくねぇ。」


「そうかな…土屋だって、嘉之の事好きだから、身体だって許してるんじゃないの?」


どうかな…


「さぁな…土屋の場合、刺激欲しいだけじゃなか。少なからず甘い言葉なんて、アイツの口から聞いた事ないし。」


何より、『大きな期待』より『小さな傷』の準備を俺はしてるのかもしれない。


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