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不器用なタッシュ

第3章 高校時代

待ち合わせ時間近くになってきたら、妙にソワソワしてきた。


思えば何気に欲しいモノ聴いて、勢いでマネキン買ったけど…実際どうなのコレッて!


普通、誕生日プレゼントにマネキンって有るのか!


『常識』って言葉が、頭を掠めて行く。


イヤイヤ、ここまで来たらもう今更だろう!


安岡や兄貴まで巻き込んだんだし…。


胸がバクバクしてくる。


今日の俺…何か変じゃねぇ?


「嘉之っ!」 


「わぁあっ!!」


一人で悶々としてるところに声を掛けられ、無駄に驚いてしまった。


そんな俺が、珍しかったのか


「はははっ!そんな驚いてるの初めて見た~!」


土屋が、爆笑する。


そんなに笑う土屋を見るのも初めてだった。


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