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不器用なタッシュ

第3章 高校時代

土屋との関係も5ヶ月目に入ろうとした頃…誰しもが突き付けられる問題が浮上してくる。


所謂…『進路』だ。


俺は県内の専門学校に、進む事にした。


コンピューターグラフィックとかをしっかり学んでおきたかったし、他県に行くのは面倒だった。


ただ…土屋は関東圏内の美大を狙っていた。


俺たちの付き合いは、最初から今までも、どこまで求めていたかなんて…正直解らない。


そして、解ったのは


「受験もあるし、遠距離で付き合うのも面倒そうだから、ここら辺が潮時だと思うんだよね!」


土屋は一方的に、答えを決めていた。


「はぁ~何それ!」 


ほら来た!


毎度の俺のパターンだが、今回は土屋の都合だ!


流石に頭にきそうになったが


「喜之もその内、関東に来なよ!」


「へ?」


続く土屋の言葉は、流石とも言えた。


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