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不器用なタッシュ

第3章 高校時代

「夢を叶えるなら関東か便利だと思うし、その時お互いフリーなら、また付き合おう!身体の相性は、悪くないと思うしね!」


「マジ?」


呆気に取られてる俺に


「じゃあ!お互い頑張ろうね!」


それだけ言い残し、土屋は俺の前から去って行った…。


取り残された俺は、いつもの事だと自分に言い聞かせたが、何とも言えない気分になった。


それが何なのか解らなくてモヤモヤしながら、安岡の家に乗り込むと


「ハートブレイカーだな!正しく失恋だろ。」


「はぁ?お互い好きかどうかも解らなかったのにか!」


安岡は、穏やかに


「相手がどうのより、嘉之自分は土屋を好きだっんじゃないの?今、胸のところズキズキかポッカリしてないか?」


「へ?ズキズキ…ポッカリ…?」


「してたら…土屋を好きだったんだよ。」


今日は、安岡の擬音がやけに響く。


「嘉之…専門でたら東京行くつもりだろ!答えは、そん時出るんじゃないか?」


東京…。


「分かんねぇ…。」


今はただ、何かを考えるのが、面倒臭かった…。


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