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不器用なタッシュ

第4章 シエロ

「嘉之、今日飲みに行かない?」


「あ~。」


何か、面倒臭い!


「安岡くんもどう?」


一緒に誘われ、俺をチラリと見て


「嘉之が、行くなら…。」


目が何かを訴えている。


はぁ~まっ、いっか…懐かしいっちゃ懐かしいし。


「分かったよ。20時には閉めるから、それからになるけど。」 


「オッケー!携番変わらない?」


「ん…ああ…。」


「了解~!私も変わってないから、終わったら連絡ちょうだいね!」


「はいよ…。」


「後程~!」


ニッコリ笑って、土屋は会場を出て行く。


その背中は、昔俺の前を去った時を思い出させた。


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