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不器用なタッシュ

第4章 シエロ

待ち合わせて三人で、居酒屋に行く。


土屋は今の状況やら、俺と別れてからの話とか、赤裸々に話していた。


安岡は真剣に聞いてたが、俺は殆んど聞き流す。


「聞いてるの~嘉之!」


「あ~長げぇ~んだよ、土屋の話は!」


「ひっどぉ~!」


カラカラと、笑ってる。 


何でそんなに、笑ってられるんだ?


彼女から連絡があった安岡は一足先に帰り、22時頃お開きにする。


「じゃ~な!」


帰ろうとする俺に土屋は、


「嘉之!前に言った事、覚えてる?」


見当は付いたが、敢えて無視!


「忘れた~。」


「ははは!東京で再開してお互いにフリーだったら、また付き合おうって言ったじゃん!」


土屋を見ると、不敵に笑っていた。


「土屋が一方的に言い捨てただけだろ。」


あん時の俺の気持ち、解んのかよ!


「何~恨んでるぅ?」


「恨んでねぇ~よ!」


「今から、ウチに来ない?」


はぁ~?

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