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牡牛座【完】

第1章 1


「そういえば私の彼氏が星座がすきで良く星座の話をしてくれたけど、牡牛座は聞いたことなかった気がするわ。
……星座神話に出てくる美しい娘を思いうかべて鼻をのばすのよ、私の彼氏。私嫉妬深いから、かなりその娘に嫉妬しちゃったなぁ……」

「そういえば、あなたの彼氏私と同じ天文部なのよね」きみは少し笑い、「牡牛座はね、私の星座なの」

「へぇ、そうなんだぁ」

私の星座? 自分のものってことかな? いや、そんなことはないか。きみが牡牛座ってだけよね。

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