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牡牛座【完】

第1章 1

そしてまたきみはゆっくり話出した。
それに釣られ歩調もゆっくりになる。


「ゼウスは白くとても美しい牛に化けてエウロパの前に現れるの」

「……なんで? 化ける必要なくない?」

「それはね、ヘラはとても嫉妬深い女神だったから、ヘラにバレないようにするため。だから牛に化けたのよ」

「へぇ」

「それでね、牛に化けたゼウスは姿勢を低くした。エウロパは天真爛漫で好奇心大勢だから牛の上に乗るの」


……あ、なんだかオチがわかって来た……かも。

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