テキストサイズ

君と描き始める未来に

第2章 指輪と混乱と我慢

「先輩…取り敢えず、休憩室にでもいきましょう…。」


窮地を救ったのは、久喜さん他数名の女性軍だった。


「あの…。」


呆然としてる俺に


「小田切さん…おめでとうござ…うっ!」


久喜さんまで泣き出すと、他の女子が


「久喜さぁん!今日は、同盟軍で飲みましょう!」


同盟軍!?


「佐伯先輩…今日はとことん飲みますよ!」


「グス…そうね…他の部署にも連絡して、集まりましょうか…。」


「はいっ!」


良く解らないけど…時たま不思議に思う…女子の結束力…。


「小田切…今日は、外回りないのか?」


「あ…一ヵ所、挨拶に行く所があるけど。」


滝島は、耳元で囁きながら


「分かった…そのまま直帰しろ!今日は、もう会社にいない方がいい…。」


「わ、分かった…。助かる。」


滝島は、俺の目を見て無言で頷いた。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ