テキストサイズ

君と描き始める未来に

第2章 指輪と混乱と我慢

メモには一言


『結婚おめでとう。
志信へ。また、香織さんと遊びにいらっしゃい。
香織さんへ。無理なくお大事にね。』


簡素過ぎる…。
母さんだな。


「お義父さんも、お義母さんも気遣ってくれて…志信が電話で伝えてから、直ぐに送ってくれたんだね…。」


「あぁ…。」


「手作りのお味噌も、入ってたよ!」


「あっ!だから、今日の味噌汁どっかで食べた味だと思ったんだ!」


香織は、微笑みながら


「綺麗だし素敵なお義母さんだよね…。以前、ご挨拶に行った時も、お酒どんどん勧めてくれて。ぷっ!」


思い出し笑いしてる。


「あぁ…香織の家より呑んだよな…。」


酷かったよな…。
オヤジが酔い潰れて、俺も香織もかなり呑まされ、母さんだけがシャキッとしてて…。


『志信!しっかりしなさい!そんなんじゃ女一人、食わせられないわよ!』


って…しっかりの意味違うし…オヤジ潰れてるし。 


本当に昔から、スパルタだよ!


ストーリーメニュー

TOPTOPへ