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君と描き始める未来に

第2章 指輪と混乱と我慢

「お礼の電話は、しといたよ!後で、電話したら?」


俺の両親の話を楽しそうにする香織の気持ちが嬉しかった。


「あぁ…有り難う。食べたら電話するよ。」


「うん!」


本当に…俺たち結婚したんだよな…。


何か幸せで…怖いな。


「香織…身体が大丈夫なら、また実家一緒に行って貰えるかな。」


「分かった!いつでも大丈夫だよ!」


香織は躊躇なく、応えてくれた。


「後で…母さんたちの予定聞いとく…。」


「は~い!志信、お味噌汁お代わりする?」


言われて、中身が少なくなったお椀を見て


「お願いします!」


「は~い!」


ニッコリ微笑んで、キッチンにお代わりを注ぎに行く香織の背中が、無茶苦茶愛しく思えた。

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