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君と描き始める未来に

第2章 指輪と混乱と我慢

「プルルル…ガチャ!」


実家の電話が繋がった。


「あっ!俺、志信だけど。」


『あら!わざわざ連絡くれたの!昼間、香織さんからお礼の電話をくれたけど。』


「あぁ…色々、有り難う。現金までくれて。」


荷物の中には、気持ち現金が入っていた。


『香織さんの退院祝いよ!挙式の足しにしときなさい!』


「はは!言っとくよ。味噌汁…懐かしい味がした…。」


『早速、作ってくれたのね!飲み過ぎた翌日にいいわよ!』


そこかっ!!


「言っとくよ。」


『もう伝えたわよ!それにしても、香織さん元気になって良かったけど、退院してあんたいきなり入籍なんて、香織さんに無茶させんじゃないのよ!向こうのご両親には、ちゃんとお話したの!?』


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