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君と描き始める未来に

第10章 友情と愛情

「ビックリしたのもあったのか、腰抜かして座り込んだから、私が鬱憤も溜まってた分、鞄の角で叩いて差し上げたの。」


ウットリ言う黎子ちゃん…。


「その日は、硬めの鞄にしといたんだよね~!」


二人を敵に回さない様にしなきゃ…うん…。


「二人で、鞄で叩いたら、アソコに当たっちゃって~たはっ!」


香織が、片目を瞑り舌を出す。


アソコって…痛っ…。


「そっから泣き叫ばれちゃって…近所の人がドヤドヤ集まって、お巡りさんも連れて来た人が居て…で、事情説明したら、そいつが香織に飛び蹴り食らったって被害者ぶってたけど、物笑いのタネだったわよね~。」


「で、しばらく武勇伝!」


「それからは、穏やかな学園生活を送れるようになって、良かったですわ。」


二人とも和んでいるが…一人蒼白してますよ。

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