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君と描き始める未来に

第10章 友情と愛情

旅行の時もそうだったけど、香織を取り巻く人を通して、俺の知らない君を知る…。


思えば香織と出会って、ようやく一年が経った。


その間に起きた事が、色々あり過ぎて、小さな出来事が霞んでいたのかもしれない…。


俺は君をもっと知りたい。


君とこれからの未来を描きながら、色んな君を知っていくんだろうな…。


「ネタみたいなのが、多いけど…。」


一人で思わず、笑ってると。


「志信、一人で何ニヤケてるの~。」


香織に、不思議がられる。


「あ~ちょっとね…。黎子ちゃん、他にも何かエピソードあるかな?」


「じゃあ、大学時代の…。」


香織の顔が、強張る。


「ちょっと…黎子、止めてよ…。」


「あら、スピーチで暴露しなかったんだからいいじゃない!」


「そうだね…黎子ちゃんのスピーチは素晴らしかった…。」


それに比べて、滝島は~!


思い出すと、腹が立ってくるから忘れてやる!

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