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君と描き始める未来に

第10章 友情と愛情

鍋はサッパリと野菜中心だったので、お腹が落ち着いてきた頃に買ってきた、ケーキを食べる。


「黎子さん…フランボワーズにしたんですが…。」


「ふふ…有難う。大好きよ。」


「は、はい!良かったです!」


この二人を見てると、さっきの相談がリアリティーを感じないなぁ~。


何か雲の上で、暮らしてるみたいに感じる。


「志信は、どれにするの?」


「ん~、チーズ系とベリータルトとクラシックショコラ…香織が好きなのにしていいよ。」


「えっ!悩む!」


やっぱり悩むか。


「じゃあ~半分こずつする?」


パァ~と一気に笑顔になる。


「うん!それが良いなぁ~。」


予想通りだね…。


香織がホクホクと、カット用のナイフを取りに行くのを三人で顔を見合せ、微笑んだ。

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