えっちな「やみのおうへのみち」
第6章 「運命の聖者――奇跡唱える終焉の少女」
「……私は、幼いときに家族をある憎むべき強敵に奪われてしまいました。そしてそれからというもの、家族を取り戻すために今までの人生全てをかけて自分を鍛え上げ、最強の女の子を目指してきました。女の子の強さは可愛さと幼さにあるということは、あなたも理解してくれますよね?私はただ肉体と精神と戦闘における強さだけでなく、男の人を混乱させるような美をも身につけようと努力してきて、今に至ります。だからあなたが私に対して男の人が通常抱くような、やましい感情をお持ちになるのも当然のことですから、気を使ってくださらなくていいですよ。……最近、この『闇の王への道』という大会を知りました。そこで手に入る莫大な資産と人間を全て投入すれば、家族を取り返せる可能性がかなり高まるので、参加することを決心しました。そして、ただ大切な家族への思いを胸に戦い続け、今この場所に立っているのです――」