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えっちな「やみのおうへのみち」

第6章 「運命の聖者――奇跡唱える終焉の少女」

「そりゃご苦労だったなあ」

「はい。…………さて、10歳差のあった私と兄でしたが、私が6歳の頃から、2人の間には特別な関係が築かれました。思春期を迎えてその性的欲求が抑えられない兄は私の肉体に目を付け、また私も優しくかっこいい兄に単純に強いあこがれを持っていたため、2人が両親の目を盗んで性的な結びつきを持つことは必然だったと言えます。……あの悲劇の日までの2年間は、本当に素晴らしい日々でした。幼い身体を隅々まで触りあい、舐めあい、気持ちよくし合う。兄は性欲を燃やしながらもただ私の身体のことを気遣ってくれて、私の幼い処女を奪うことだけはしませんでした。ただ清い、子供らしい、『淫らな』ではなく『えっちな』関係、とても美しい、調和と創造の、妖精と精霊の、神様も笑顔で見守るような、楽園でした」

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