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えっちな「やみのおうへのみち」

第3章 「漆黒の射手――聖弓煌く沈黙の少女」

そう俺が叫んでみると、彼女は顔色一つ変えず、こちらに聞こえるか聞こえないかというくらいの声量で、

「こちらに降りてきなさい、野蛮な男。その顔から察するにあなたはもう地上では生きていけないような悪行をやらかしているわね。地下に来たばかりで調子に乗っている男は皆そんな顔をするわ。地上の法律が届かないことをいいことに、地下の哀れな女の子を食い物にして、それでいて罪悪感を欠片ほども抱かず、のうのうとこれからの人生を思案する。そんな男を裁くLaw(法)は私の一撃必中のArrow(弓矢)。悔い改め、冥界で泥土からやり直しなさい」

とつぶやき、こちらを睨む眼光をますます鋭くした。

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