えっちな「やみのおうへのみち」
第5章 「暗転の魔道2――夢魔誘う無の人形」
「そうはいかないやね。なんたって君は間違いなくさっきまで俺を殺そうとしていたじゃないか、変な魔法だか呪いだかを使ってさ。男を殺そうとすることがどんな報いをもたらすかということを、身体でしっかりじっくりと覚えればいいんだよ。まあ自殺してくれたって俺はかまわない。俺は人は殺そうとは思わないが、死体を犯してはみたいと思っていたから。丁度いいよ、俺が直接手を下すことなく、美少女の新鮮な遺骸がすぐ目の前に用意されるってんだから。ねえ。とにかく君はもう今日からまともな少女には戻れない。一生俺という呪縛を背負う、日陰の女となるのだ。誰も君みたいな、望まない交わりを犯した非処女なんて好まないだろうなあ。きっとこの最大の敵である俺しか頼るべき人間を持たない、非常に哀れな人生がこれから長く続くだろうよ」