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あなたがいてくれたから。

第32章 new ship


「は、はい!」

「わかった?!」

「でもあたしたぶんできない。」

「どーして?!」

「あたしから斗真くんとったら
 あたしじゃなくなる。」

「奈美…」

「もう、体の一部みたいになってきてて
 斗真くんがいない日常なんて
 耐えられないよ…」

珠理奈の言葉もちゅりの言葉も
胸に響いてきて
でも大好きな斗真くんのことも
脳内に遮って…

もう、わけわからなくて
あたしは泣きだした。

「奈美。」

その夜は珠理奈に家まで送ってもらった。
すごく、迷惑掛けちゃったけど
あたしはいいメンバーに友達に、
出会えたこと心の底から
嬉しく思えた。

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