テキストサイズ

あなたがいてくれたから。

第33章 Afterrain

「あ!奈美さん!
 あかり、ベットこっちでいいですかー?」 

「あー、いいよ?」

「やったー♡」

今日のホテルの同室は
須田亜香里ちゃん。あかりんです。

かなりなぶりっ子。

まぁ、しょうがないよね。

「奈美さんどうします?
 先入りますか?シャワー。」

「え、いや後でいいよ!
 先入って?」

「あ!そーですか?!
 じゃあ、お先でーすっ♪」

「はーい」

あかりんが、シャワールームに向かうと

あたしのスマホが鳴った。
ぁ。あいりんが、後で電話けるって
言ってたな

ちょうど荷物整理していて
手が離せなかったあたしは
電話をとり、耳と肩の間に挟んだ。

「あいりーん?
 ちょっと待ってねー?」

「よっ、奈美」

この深い声。
すごく聞き覚えがある声だ。
今、凄く会いたい人の声だ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ