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あなたがいてくれたから。

第36章 大声ダイヤモンド


甘い空間が私達を包み込む
自然と口付けを求めた。

「なぁ、俺の事まだ好き?」

えっ?!またまたいきなりで…っておい!
なんだ、ことナルシストめ!
優しくてさっきまでイケメンだったのに。

もう。

「はぃ?」

「だから、好き?」

斗真くんはふざけてるようで
かなり真面目だった。

「ぅ…ずるいよ。」

「アハハっ、ごめん。
 奈美が俺のこと嫌いになれるわけ
 無いか」

あぁん?!
なんだとこの男は!
嫌いになれない?!はぁ?!

って思ってたのになんでか
素直に口では返しちゃう。

「当たり前でしょ。」

そんなあたしの対応に
毎回少し照れる斗真くん。

「そっか。」

「うん。」

「いい?」

「いいよ。」

素朴な会話だったけど
凄く意味のある会話だった。

斗真くんは私に優しい口付けをした。
とっても優しい。

「……っ///」

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