
あなたがいてくれたから。
第41章 らしくない☆
「雅くんのばか。」
「え?」
「雅くんの特別はやっぱりあたしがいい。」
「うん。」
すると雅くんは
ぎゅっと強く抱きしめてくれた。
あたしが言いたかったこと
ちゃんと雅くんに
届いたかな?
うまく文章にまとめられてなかったけど。
「珠理奈が特別じゃない…わけないだろ。」
「っ///」
耳元で囁いてくれたその声は
どこか寂しく、枯れた声だった。
「ほんとにゴメンな。」
まだ枯れてる。弱ってる子犬みたい♪
「もう、いいよ伝わればそれで良かったから」
