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あなたがいてくれたから。

第43章 君にヤラレタ☆


「奈美?とりあえず顔洗ってきな。」

「~っ」

あたしは無言の応答をして
スタスタ洗面所に歩き出した。
するとトントンと手さばきの音が。

あたしが泣き止む頃には
もう夕飯が仕上がっていた。

「落ち着いた?」

「うん。ごめん。あたしがやらないとだったのに。」

「いいよ。大丈夫。大丈夫。」

「ありがと…」

「奈美。じゃあ落ち着いたところで
俺の気持ち伝えてもいい?」

自然と鼓動が速まる……

「俺…」

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