
あなたがいてくれたから。
第9章 泣きながら微笑んで
えーっと確か斗真君が送ってくれた。
【昨日の夜】
(斗真side)
「斗真君、ありがとう。
ここでいーよ。今日は本当楽しかった!
またメールするね!」
「楽しめたみたいでよかったよ。」
「うん!んー、じゃあまたねっ!」
奈美が手を振る
「うん、じゃあまたな。」
俺も手を振り替えす。
お互いに歩き出した。
でも、俺の中には
なんかモヤモヤが残ってて自分の心が
「奈美を一人にするなっ!」って
言ってるようで気が気でならなかった。
その時俺は訳も分からず奈美を追いかけた。
そして、後ろから奈美を精一杯抱きしめた。
「ん?どうした?斗真君っ?」
「ごめん。
無性に今、奈美のことを抱きてぇ。
朝まで……」
「と、斗真君…?」
「ダメだったら俺の腕
振り解いてダッシュして。
じゃないと奈美のこと襲っちゃいそうで
怖い………。」
「斗真君…。」
…………。
