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あなたがいてくれたから。

第9章 泣きながら微笑んで



「あたしには……」





「あたしには、

 そんなこと出来ないよ。

 彼氏の腕ふりほどいてまで
    逃げる彼女がいると思う?」





「奈美…………」



「ねっ!一緒に帰ろう?
 最後まで送ってください斗真さんっ♪」


奈美がやっと、笑顔になった。


「おぅ!」


俺たちは奈美の家まで歩いた。


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