
あなたがいてくれたから。
第12章 ディスコ保健室
「だね。」
「まさか、撮影現場に彼女が
いるなんて思いもしなかったけどね。」
「あたしも、びっくりしたよ。」
「奈美に会えてよかったよ。
一目見れて安心した。
んじゃあ、マネージャーが呼んでるから
行かないと。」
「うん。撮影頑張ってね。」
「奈美こそ頑張りすぎんなよ。」
「うん、わかってる。」
「じゃあな。」
「うん、またね。」
斗真君はあたしに
触れるだけの甘いキスをして
保健室をあとにした。
「ありがとう。斗真君。」
凄く嬉しかった。
斗真君からのキス。
久しぶりすぎて顔が真っ赤になった。
