
身代わり妹
第6章 暗転
──────────…
─────…
「売春、した事ある?」
今、目の前には”田口”という男がいる。
どうしても必要な入院費。
他に頼る所のない私は、田口さんに連絡していた。
そして今、田口さんの部屋にいる。
「……ない」
声が震える。
やっぱり…売春…しかないんだ……。
「…だろうね。アンタみたいな清純そうな女は人気高いよ。いくら欲しい?」
「わかんない……でも、たくさんお金が必要なの」
ズイッと田口さんの顔が近づき、私は慌てて顔を背けた。
「俺は複数プレイの斡旋を専門としてるんだ。1人に付き10万貰える。何人いける?」
「ちょ…と、待ってよ……複数っ⁉︎ 」
驚いて田口さんの顔を見つめてしまった。
口端を上げた田口さんに顎を掴まれ、一気に近付いた唇が重なる。
「んっ⁉︎ いや…っ‼︎ 」
思わず田口さんの身体を突き飛ばす。
「…いいね、そういうの逆にそそられる」
抵抗する間も無く、ドサッとベッドに押し倒される。
恐怖に身体が凍りつき、涙で視界が歪んだ。
「お前の身体の何処で果ててもいい。男をイカせれば10万入る。いくら欲しい?」
どこか現実味を帯びない言葉を聞きながら、プチプチとブラウスのボタンが外されていくのを止めることも出来ない。
力なく首を横に振れば、涙が伝い落ちた。
─────出来ない…。
どんなにお金が欲しくても、凌太以外の人とエッチなんて…
出来ないっ‼︎
─────…
「売春、した事ある?」
今、目の前には”田口”という男がいる。
どうしても必要な入院費。
他に頼る所のない私は、田口さんに連絡していた。
そして今、田口さんの部屋にいる。
「……ない」
声が震える。
やっぱり…売春…しかないんだ……。
「…だろうね。アンタみたいな清純そうな女は人気高いよ。いくら欲しい?」
「わかんない……でも、たくさんお金が必要なの」
ズイッと田口さんの顔が近づき、私は慌てて顔を背けた。
「俺は複数プレイの斡旋を専門としてるんだ。1人に付き10万貰える。何人いける?」
「ちょ…と、待ってよ……複数っ⁉︎ 」
驚いて田口さんの顔を見つめてしまった。
口端を上げた田口さんに顎を掴まれ、一気に近付いた唇が重なる。
「んっ⁉︎ いや…っ‼︎ 」
思わず田口さんの身体を突き飛ばす。
「…いいね、そういうの逆にそそられる」
抵抗する間も無く、ドサッとベッドに押し倒される。
恐怖に身体が凍りつき、涙で視界が歪んだ。
「お前の身体の何処で果ててもいい。男をイカせれば10万入る。いくら欲しい?」
どこか現実味を帯びない言葉を聞きながら、プチプチとブラウスのボタンが外されていくのを止めることも出来ない。
力なく首を横に振れば、涙が伝い落ちた。
─────出来ない…。
どんなにお金が欲しくても、凌太以外の人とエッチなんて…
出来ないっ‼︎
