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身代わり妹

第6章 暗転

ガタガタと身体が震える。


嫌だ…

嫌だ嫌だ嫌だ‼︎


(りょ…た…っ……凌太ぁっ‼︎ )


─────不意に、

姉の部屋で見た光景が頭に浮かんだ。



”凌太ぁっ”

ベッドに座り、凌太に抱き着く姉。


”ああっ、もっと…もっとぉ…っ‼︎ ”

はだけた姉の胸元に、顔を埋める凌太。



そうだ…

身代わりは、

もう…要らない─────…。


2人の幸せな姿は、もう見たくない。





「……たくさん」

「は?」


「たくさん…お金がいるの……」

涙を拭い、田口さんを見上げ、挑むように視線を合わせる。


「じゃ、覚悟…見せてもらわないとな」

厭らしく口元を歪めた田口さんが、私を裸にしていった。



「いい身体してんね」

言いながら、田口さんの手が私の胸に触れる。


─────気持ち悪い…。

身震いがする。

凌太とは全然違う。

値踏みするような目で、身体中を確かめるように触れていく。



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