
身代わり妹
第7章 喪失
母に通帳と判子を手渡された。
「これが中に入ってた」
よく見れば、通帳は美優の名前のものだ。
「─────っ⁉︎ 」
通帳の中には驚く程の額が入金されていた。
「こんな大金どうやって……?」
縋るように母を見ても、母は黙ったままだ。
「……まさか美優先輩…田口さんに……」
諸田さんがそう言いかけて口を噤む。
「何だよ⁈ 」
声を荒げた俺に怯えたような目線を向ける諸田さん。
母に諌められたけど、
そんな事構ってられないだろ‼︎
どんなヒントでもいい。
早く美優に辿り着きたいんだ‼︎
「……いつだったか新患さんで来た田口さんて人が美優先輩に連絡先の紙を渡していて…
一晩で、10万は稼げるって……」
一晩で10万⁈
限りなくヤバイ仕事だろ、それ‼︎
「これが中に入ってた」
よく見れば、通帳は美優の名前のものだ。
「─────っ⁉︎ 」
通帳の中には驚く程の額が入金されていた。
「こんな大金どうやって……?」
縋るように母を見ても、母は黙ったままだ。
「……まさか美優先輩…田口さんに……」
諸田さんがそう言いかけて口を噤む。
「何だよ⁈ 」
声を荒げた俺に怯えたような目線を向ける諸田さん。
母に諌められたけど、
そんな事構ってられないだろ‼︎
どんなヒントでもいい。
早く美優に辿り着きたいんだ‼︎
「……いつだったか新患さんで来た田口さんて人が美優先輩に連絡先の紙を渡していて…
一晩で、10万は稼げるって……」
一晩で10万⁈
限りなくヤバイ仕事だろ、それ‼︎
