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友達が欲しかった。

話し相手が欲しかった。


そして、

───恋がしたかった。


凌太に出会って恋を知れば、

今度は凌太の心が欲しくなった。


美優のものを奪うなんて簡単だ。

だからすぐに凌太を手に入れた。

なのに、

凌太の心は、完全に美優の方を向いていた。



凌太は美優が好きで、美優も凌太が好き。

2人がお互いを想う気持ちが嫌と言う程に伝わってきた。


最初から、美姫の入る隙なんて全くなかった。

1人空回りしている自分が悲しかった。


だから───…

心が手に入らないなら、せめて凌太に抱かれたかった。


病気のせいで、それが体力的に無理なのは知ってる。

だからせめて、痩せ細った胸に凌太の顔を抱き寄せて我慢した。


健康で豊満な美優のバストが悔しくて、美優に見せ付けてやった。