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身代わり妹

第10章 新心

花純ちゃんと奏佑くんのおかげで、不安な気持ちが飛んじゃうくらい笑った。


「そういえば! 受付のペアに新しい子が入ったんです」


私が辞めてから、受付は5人で回していたらしい。

花純ちゃんに新しいペアが出来たと聞いて少し安心した。



「嬉しい話題じゃないですよ⁉︎ 癖のある子で大変なんですから!」

笑顔になった私を見て、花純ちゃんが頬を膨らめる。


「花純先輩の腕の見せどころだね」

私が茶化せば、

「他人事だと思って!」

花純ちゃんは益々膨れる。



「……でも、

美優先輩にも被害が及び兼ねない。

気を付けて下さいね?」

「え?」

花純ちゃんの真剣な顔に首を傾げる。


私は今のところ、秋村病院に復帰の予定はない。

新しい受付の子と関わる事はないだろうに……。



「私の新しいペアの子……」

花純ちゃんが口を開いた時、

トントン

病室のドアがノックされた。



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