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身代わり妹

第12章 新人

スッと身を屈めた凌太。

私のお腹に向かい、

「ちょっと苦しいの我慢できるか?」

と問いかける。


ポコっ

答えるような胎動。


「あ、出来るって」

嬉しそうに凌太が笑うから、私も思わず笑ってしまう。


「ホントに?」

凌太には赤ちゃんの言葉がわかるのかな。

私は口元に手を当てて、クスクスと笑った。



「よし、しよっ?」

口元の手を取り、凌太は私をゆっくりとベッドに押し倒す。


「ええ⁈ 」

「こいつの了解は得たから!」

驚く私に、凌太は自慢げな笑みを見せた。


「もぉ……」

そう言いながらも、私は絡めるように凌太の首へと腕を回した。



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