テキストサイズ

身代わり妹

第15章 【最終章】幸福

凌太が優太を抱き締めている様子を見て泣き出す女の子。


秋村 凛[あきむら りん]、1歳。

優太の2年後に生まれた妹。

優太に負けず劣らずのパパっ子。



「りんちゃん、なかないのぉ」

駆け寄って凛の頭を撫でる優太。

優太は本当に優しい。


でも、ヤキモチを焼いた凛は、優太の顔を力任せに叩いた。



「うぅ…ままぁ! りんちゃんがっ、りんちゃんがぁっ……」

ようやく私の存在に気付いたらしい優太。

泣きながら私の元へと走ってくる。


凛が自分より小さいという認識はあるのだろう。

優太は凛にはやり返さない。


でも、ちよっとの事ですぐに泣く。

凛に泣かされるのなんて、しょっ中だ。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ