テキストサイズ

身代わり妹

第15章 【最終章】幸福

「ゆうちゃぁん、凛ちゃん、ただいまぁ」

買い物から帰宅したじいじ、ばあば……院長先生と由美さん。

その両手には大量の紙袋がっ‼︎



「また服買ってきた⁈ 」

凌太が言えば、凛がキャーキャー言いながらじいじに駆け寄る。


「凛姫様、ピンクのドレスはいかがですか?」


いつだったか由美さんが”女の子が欲しかった”って言ってたけど、

院長先生も欲しかったんだろうな……。

ドレスなんて着る機会も少ないのに、もう何着目だろ?



「ゆうちゃんにはね、欲しがってた新幹線っ」

由美さんの言葉に目を輝かせる優太。

でも、チラリと私の方を見て困った顔をしている。



「優太、凛、”ありがとう”でしょ?」

私が言えば、優太は大きな声でお礼を言って遊び始める。


「凌太も車より鉄道派だったのよね〜」

嬉しそうな由美さん。


「何でもかんでも買い与えるなよ」

苦笑いの凌太。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ