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身代わり妹

第2章 嫉妬

別れてから半年…新しい恋なんて出来ない。

私は今でも凌太が好き。


エッチしちゃったら、余計に忘れる事が出来ない……。

わかっていたのに、凌太を受け入れてしまった。


半年前に無理矢理凍らせた自分の気持ちを、凌太の熱で溶かしたかった。

その熱を求めてしまった。


凌太に名前を呼ばれる度に、

私は私として生きてるんだって…

私だって必要とされてるんだ…

ってそう思える気がした。


ずっとずっとこうしていたい。

凌太の腕の中で、幸せな気分に浸っていたい……。



”時間がない”─────…

凌太はそう言ったのに、仮眠室のベッドの中、いつまでも抱き合ったままいる。

一糸纏わぬ姿は、誰かに見られれば言い訳出来ない。

それでも、

確実に来る離れ離れの現実から少しでも逃れたくて、

凌太の胸に顔を埋め背中に回した手にキツくキツく力を込めて抱き付いていた。

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