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身代わり妹

第17章 【プレゼント】第二章・変化

着慣れないスーツを着て、行き慣れない高級ホテルの高級レストランにいる。

目の前には、落ち着いた黒いワンピースを着て、髪を綺麗に結い上げた美優。



『せっかくの誕生日なんだし、こうちゃん達は見ててあげるから、美優と2人きりで食事に行っておいで』


俺の親からの誕生日プレゼント。

予約も会計も、前以て済ませてくれてあるらしい。


けど、だからってこんな高級店……

緊張し過ぎて味がわかんねぇ…。



「なんか緊張しちゃう」

困ったように笑った美優が、小さく肩を竦める。


「ホントだな。味がわかんねぇ」

俺がそう答えれば、美優は楽しそうにクスクスと笑った。



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