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身代わり妹

第17章 【プレゼント】第二章・変化

「凌太」

不意に、俺の唇に美優の柔らかい唇が押し当てられる。


「お誕生日おめでとう」


─────あぁ、そうだった…

ふわりと優しい笑顔で美優に言われるまで忘れてた。


「優太と凛が、どっちが先にパパに言うかって散々喧嘩してたのに、私が先に言っちゃった」


なんて…幸せそうに笑うんだ。

俺の心の中まで温かくなってくる。



「美優…っ…」

美優の顎を持ち上げてその唇を塞ぐ。


「ん…っ…」

美優の口から漏れる甘い声。

美優の後頭部に手を回し、深く口付ける。


─────ヤバイ。

甘過ぎて止まらなくなる。


「はぁっ…ダメっ…凌太…っ…‼︎ 」

俺の身体を押し返し、そう発した美優の言葉を唇ごと塞ぐ。


時間がない……わかってるけど手放せない。


「美優…っ…」

美優の胸に手を伸ばした時───…

「ママぁ、今日は優太お弁当だよ」

ガチャッとドアが開き、子供部屋で寝ていた優太が顔を覗かせた。


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