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身代わり妹

第5章 揺心

寮に戻り、出掛ける前に掛けておいた洗濯機から姉と母の洗濯物を取り出す。

乾燥機に掛けている間にシャワーを浴びる。



工場のバイトに出掛けるまでの束の間の休息。

ベッドにコロンと寝転び、携帯を取り出した。


メール受信ランプが点灯している。

奏佑くんからだ。


『明日休みなんだけど、夜会える( ? _ ? )』

明日は……

『ごめんね。明日は花純ちゃんたちと飲み会』

本当は合コンだけど、そんな事絶対言えない。


『ガーン _| ̄|○ 』

”ガーン”だって‼︎

可愛くてつい頬が緩む。



『飲み会の後でいいから美優に会いたい (´♡ω♡`)』

飲み会の後……

明日も工場のバイトはある。

合コンを早めに切り上げれば、少しの時間なら行けるかな…。



『寮の門限があるから、少しの時間なら大丈夫だよ』

本当は門限なんてないけど、夜バイトしてるとは言えないもんね。


『☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆』

奏佑くんからの喜びの顔文字に噴き出した。

やっぱりこの子可愛い。



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