
桜田組の組長さん
第2章 誘拐
「うわぁ〜!!すっごい家だね」
家の壁や屋根の色がピンクでとてつもなく派手だな家だ。
「どうぞお待ちしておりましたわ…まぁ!!さすが咲哉君に和馬君ですわ!!そのタキシードとてもお似合いです」
「…濱田さんもドレス似合ってるねww」
「よく似合っておりますよ」
「ありがとうございますですわ……桜田さんは…まあまあですわね」
「…えー…そっかぁ」
なんかシュンってなるなぁ
「ささっ、どうぞお入りになってくださいませ」
シュンとなりながら中に入った。
「うわぁ〜すっごい人の数!!」
「もう皆様集まっておりますの。…さあ!!パーティの始まりですわ」
ガヤガヤ
ザワザワ
「おっとっと」
人混みに入ってしまい、咲哉と和馬を見失ってしまった。
あれぇ
2人ともどこいったのかな?
『こんばんわお嬢さん。』
後ろから声が聞こえた。
「えっ?…あっこんばんわ」
振り返るとおじ様みたいな人が立っていた。
『一人なの?』
「はぐれちゃってww」
『へぇ〜…君かわいいね』
「?ありがとうございます……えっ?あの…ちょっ」
おじ様みたいな人が私に近づいてきて腰に手を回し引き寄せられ、もう片方の手で顎をクイッとあげられ逃げれないようにした。
『食べちゃいたいくらい可愛いよ』
「…」
キモち悪い。
和馬、咲哉早くきて!!
「綾音ー!!」
あっ
咲だ!!
「咲ぅー!!」
咲哉がどんどん近づいてくる。
おじ様が顎を持っていた方の手をどけ、おどおどしだした。
「あの…。綾音になにしてんすか?(ニコッ」
笑ってる…けど怒ってる!?
怖っ!!
おじ様も怖いのかガクガク震えだした。
「その腰に回している汚い手を早くどかしていただけません?」
『あっ…ああ……私は悪くない…そっその女が悪いんだ!!』
そう言って走り去っていった。
ぼーっとしていると咲哉が抱きしめてくれた。
