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桜田組の組長さん

第1章 桜田組

ガラッ

「龍、ただいまぁー」

「龍さんただいまあ〜」

「龍さんただいま帰りました。」


「お嬢たちお帰りなさい。今日はずいぶん遅いお帰りで……またお墓参りに行かれたのですか?」

この人は龍(りゅう)。私が組長になる前からずっーとこの屋敷にいて、部下たちに指示をおくり、部下たちを昔通りの指導で鍛え上げてくれている人。


「…うん」

「…お墓参りに行ってもいいですけど、もう戻ってきませんし、辛いことを思い出すだけですよ」

「そうだよね…。龍、心配かけてごめんね。…ちょっと部屋に行っとく」

タッタッタ


「…和馬、咲哉ちょっと話がある。」

「お嬢のことですね?」

「大丈夫!!心配しないで龍さん。俺らに任せてよ」

「そうですよ。僕らにお任せください。」

「和馬、咲哉…。昔のようなことを繰り返さないために…。お嬢を頼んだよ」

「「はい!!」」



 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
咲哉side

コンコン♪

「お嬢ーご飯だよぉー。……お嬢?入るよ?」

俺はお嬢が返事をしないからお嬢の部屋に入った。

暗いが月明かりがさしこみ幻想的な風景が広がる。
大きいベッド、お洒落なレースのカーテン、大きな時計に本棚。どれも高級な物だ。


…お嬢の部屋に入るの久しぶりだなぁ。

あっ、お嬢いた!!

机に伏せてる!?
…お嬢寝てんのか?

ユサユサ

「…お嬢、こんなとこで寝たら風邪ひくよ?」

「…っん……スースー…」

「ったく、仕方ねーな。…よっと。…軽すぎっ!!」

お嬢をお姫様抱っこしてベッドまで運びゆっくり静かに寝かせた。
月明かりがお嬢の顔を照らす。

「…きれい」

お嬢の唇を指で軽く押した。

柔らかっ!!
…襲いてぇ

そう思っているとお嬢が涙を流していた。

「また昔の夢みてんの?…お嬢は俺が絶対に守るから安心しな?」
お嬢の頭を撫でてたら、 少し微笑んだ。

「…かわいいよお嬢。」

そう耳元で言って部屋を後にした。

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