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桜田組の組長さん

第2章 誘拐

和馬side

「咲哉、遅い。」

ったく、何発抜いてんだよ!!

「わりぃ。…あれ?お嬢は?」

「お嬢なら車の中で寝てるよ。」

「…そっそっか」

挙動不審だな。

「どうする?」

「どっどうするってなにを?」

「なに焦ってんだ。濱田家をどう始末する?ってこと」

「あっなんだそっちか〜紛らわしいww」

別に紛らわしくない。

「あの濱田麗子もお嬢のように同じ目に合わすか?」

「そうだな。」

「じゃあ決まりだな。明日お嬢に伝えとく。」

「言う必要あんの?」

「組長だからあるだろ。」

「きっと反対するぜ?」

「その時は組長の指示通りに動けばいいだけの話しだろ?」

「…まあな。…熊田組はどうすんの?」

「熊田組はお嬢次第だな。」

「そっか」

「熊田組、滅ぶかもな」

「仕方ねんじゃね?」

「そうだな」

僕たちは車に乗り込んで、屋敷へ帰った。


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